創業以来、スウェーデン品質の快適で耐久性の高い住まいを提供し続ける輸入住宅メーカー・スウェーデンハウス株式会社。同社の事業理念は、「スウェーデンのスタンダードによる確かな本物の住まいを、美しい日本の文化と風土に調和させ、より豊かなライフスタイルを提案する」こと。そもそも同社の親会社である株式会社トーモクは、木材会社として戦後の復興住宅を数多く手がけてきました。
やがて復興住宅づくりが一段落した頃、「これからは世界でいちばん品質のいい住宅を建てたい」と同社創業者が相談した相手が、聖路加国際病院名誉院長の故・日野原重明医師でした。日野原医師の助言は、「高齢者も安全かつ快適に過ごせる家がスウェーデンにある」。さっそく創業者が北欧をはじめ、さまざまな国を視察して回った結果、「やはりスウェーデンの住まいがいい」という結論に。その理由を同社営業企画部部長の大川保彦氏は次のように説明します。「1つ目の理由は、寒冷なスウェーデンでは暖かな住宅がスタンダードであること。冬に室内が寒い家が当たり前だった当時の日本にはない住まいでした。2つ目は高福祉国家で物価や税金が高いため、おいそれとマイホームを建てられないお国事情があり、必然的に何世代も受け継げる耐久性の高い住まいであることです」
同グループリーダーの藤本狩名弘氏も「スウェーデンには、“1代目で住宅を、2代目で別荘を、3代目でヨットを購入する”という格言があります」と同国の豊かなライフスタイルに触れ、「祖父が建てた家に住み、夏休みには父が購入したサマーハウスに行き、自分で買ったヨットで遊ぶ。実際に当社に勤めていたスウェーデン人社員もこれを実践しており、質のいい住宅を建てると人の暮らしも豊かになることがわかります」
スウェーデンの現地工場とアフターフォローが強み
同社の特徴は「1スペック1グレード」を貫く住宅メーカーであること。例えば同社独自の「木製サッシ3層ガラス窓」は、創業以来デザイン規格が全く変わっておらず、長く住み続けるうちに割れや破損が生じても、すぐに修理対応が可能だといいます。住宅建材も、スウェーデン政府が厳しく管理する樹齢70~100年の木材のみを使用。寒冷気候のため成長が遅い木材は密度が高く、平地で育つので年輪の幅が均一で、反りや割れが生じづらい高品質な建材になります。
同社はスウェーデンにある現地工場で、こうした建材を使い壁パネルや3層窓を製造。もともと欧州で定評のあるスウェーデンのクラフトマンシップに加えて、ジャパン・クオリティの品質チェックを行った後、日本へと出荷します。一見すると輸送コストが高くつくビジネスモデルですが、「輸送コストがかかっても、スウェーデンの建材にはそれを超える勝算がある」(大川氏)といいます。
現地工場で加工され日本に届いた部材は同社の手によってスウェーデンと同じ性能を持つ家となり、施主へ引き渡されます。施主には入居から50年間の「無料定期検診システム」が提供されており、万一の瑕疵や経年劣化にも細やかに対応する体制が整えられています。ちなみに、同社の第1棟目が新築されたのが今から35年前のこと。50年間の無料定期検診システムが始まったのは2000年ですが、第1棟目に遡って適用し、35年たっても住宅性能に変わりはないといいます。
「当社の優位性は現地工場を持っていることと、アフターフォローが充実していること。生産元なので何が起きても対応できると自負しています」(大川氏)
こうした対応はオリコンが実施する顧客満足度調査にも反映され、同社は6年連続「ハウスメーカー注文住宅」部門の総合第1位を獲得。とりわけ価格の納得感や、長期間居住する施主の満足度が高い評価を受け、「住む前の期待と住んでからの居心地のよさにギャップがない」「施主のお子さんが一人暮らしを始めてスウェーデンハウスの暖かさを実感し、同社の採用面接を受けに来る」など、ランキング結果を裏付けるユーザーの声が多く届いています。
若い世代に長く住み続けられる家を!
現在、日本の住宅業界は少子化などの影響を受け、新築着工戸数が伸び悩む状況にあります。その中にあって、同社も共働き世帯が多く、住宅の打ち合わせに時間を割けない20代後半~30代前半向けに、30坪程度のセミオーダープランのパッケージ商品を発売しました。
さらに幅広い層にスウェーデンの快適な住まいを提供するため、賃貸住宅の販売プロデュースも開始。容易に北欧テイスト住宅の暮らしを実現させています。
日本の在来工法にはない快適さと耐久性を実現し、「住まいは何世代にも亘って住み続けるもの」という北欧の発想をいち早く日本に紹介したスウェーデンハウス株式会社。創業より35年を経て、多くの人に認められた製品価値が、今後ますます力を発揮しそうです。