働き方改革

働き方改革(話題のビジネストレンド)

テレワークにおける、よくある課題と解決方法

ITツールとサポートサービスを融合、 いつでもどこでも働ける環境づくりを支援

これからの働き方・4つの課題


サービスプラットフォームソリューション事業部
マネージャー 河津 好雄

現在、ビジネス社会は大きな変革の波にさらされています。例えば、2020年3月に約24%だった都内の企業のテレワーク導入率は、翌月には約63%に上昇。2021年1月時点でも約57%で推移しており、テレワークが一過性のものではなく、社会に定着しつつあることがわかります(東京都調べ)。テレワークが加速した今、当社もまた、お客様のご要望が大きく変化したことを実感しています。以下の(1)~(4)がお客様へのヒアリングから浮かび上がった働き方の課題です。

(1)コミュニケーション

メンバーが同じ場所に集まらないため、情報共有の漏れや意思決定の遅れが発生しやすい。メンバー間で気軽な会話ができず、コミュニケーション量全体が低下した。

(2)可視化

離れて仕事をしているため、チーム内の業務の進捗度や活動の様子、成果の状況が見づらく、管理しにくい。従来のようにメールだけでやりとりしているとメールの共有範囲が階層化されるため、上長の目が行き届かなくなりがち。また、お客様ともオンライン面談が中心になり、メンバーの商談状況が把握しづらい。

(3)生産性向上

コミュニケーション手段がオンライン会議中心になることで、チームの一体感が希薄になることや、より業務が個人主義になる傾向もある。結果として組織としての生産性が低下しがちになる。

(4)運用支援・運用軽減

会社のPCを自宅に持ち帰ったときのセキュリティが不安。そもそも社員全員のPCを管理しておらず、どんなソフトウェアが入っているのかわからない。新しいツールを導入しても、さまざまな理由で浸透・定着しない。

課題解決はITツール+お客様に合わせた使い方提案で

では、前述の4つの課題を解決するためにはどうすればよいのでしょうか。

まず(1)コミュニケーションに関する問題について、「Well-being(ウェルビーイング)」の概念をご紹介しています。Well-beingとは、「良好な状態」であること。この考え方は心理学的・統計学的なアプローチにより導き出されたもので、「やってみよう(自己実現と成長)」「ありがとう(つながりと感謝)」「なんとかなる(前向きと楽観)」「あなたらしく(独立とマイペース)」の4つの因子が幸せを構成すると定義しています。

「テレワークはもともとコミュニケーションに問題のある職場の課題を浮き彫りにしました」と語るのは、サービスプラットフォームソリューション事業部長代理の森下浩一です。「テレワークでもコミュニケーションを図れるITツールはたくさんありますし、当社からも提供していますが、上手く活用していただくには企業文化のベースにWell-beingがあること、いわゆる組織間が良好な状態で、4つの因子を利用し、常に本音で話し合える環境を作ることが重要です」

(2)可視化については、業務の進捗状況や成果が把握できる仕組みづくりをご提案しています。具体的には、出勤から帰宅までの勤務管理や業務上のタスク管理、進捗状況がリアルタイムで見える仕組みなど、デジタルだからこそ履歴管理ができるメリットを実感されるお客様も少なくありません。このような業務管理面について、サービスプラットフォームソリューション事業部マネージャーの河津好雄は次のように説明します。

「マネジメントに関しては、部下が目の前にいないと“ちゃんと仕事をしているんだろうか”と上長が不安になりやすいため、多くの見える化ツールが市販されています。しかし、業務は時間や場所ではなく成果で判断すべきですし、それが社員の自立と生産性向上につながると私たちは考えています。新しい働き方は時間管理型からジョブ型へ移行するでしょうし、人事制度も含めた改革が必要です」

(3)生産性向上では、「チームタスク」や「スキルマップ」などを活用することで、部門間・チーム間の連携を高めます。「チームタスク」ではリーダーがチームタスクをメンバーに割り当てたり、進捗状況を確認したり、業務負荷をチェックして早めに介入することができます。「スキルマップ」では、「社内のこの人がこんなスキルを持っている」という情報がひと目でわかります。会社の財産である人材活用によって課題解決を早めます。さらに社員一人ひとりが自発的にコミュニティを立ち上げ、課題を解決していくことで、有機的に問題を解決していく業務スタイルへの変革を目指します。

(4)運用支援・運用軽減では、まず的確なセキュリティ対策を講じ、テレワークが定着していく支援体制・ルールづくりを進めます。急にテレワークに切り替え、セキュリティ対策が万全でない会社が少なくありません。そのため、「テレワークでの情報漏えいを防ぐにはどんなシステムを導入すればよいか」というご相談がよくあり、対策をご提案しています。


サービスプラットフォームソリューション事業部
事業部長代理 森下 浩一

「お客様の中にはトップクラスの機密情報を扱う会社も存在しますが、お話を伺ってみると業務の各局面に潜んでいるセキュリティの脅威に気づいておられない会社もあります。テレワークはそんな会社のセキュリティ面の脆弱さをあぶり出したとも言えます」(河津)

「たったひとりで社内の情報システムを担当する方も多く、すでに業務が手一杯のため、“導入後の使い方もサポートしてほしい”“運用管理についても任せたい”というご要望もよく寄せられます」(森下)

最適ツールを使いこなせるまでNECネクサソリューションズがサポート

中堅企業の悩みに幅広く応えるため、NECネクサソリューションズでは、「クラウドプラットフォームサービス」をご提供しています。その特長は次のとおりです。

(1)最適な使い方を提案

「グループ内でのチャット、Web会議などのコミュニケーション手段を導入したい」「自宅のPCでも会社と同じ画面を共有したい」「機密性の高いデータも安全に社外へ持ち出したい」など、お客様のご要望に沿って初期設定し、最適な使い方をご提案します。

(2)導入後の定着や使いこなしをサポート

利用シーンに合わせた使い方ガイドや利用マニュアル、教育サービスなどを提供し、情報システム担当者をサポートします。また、運用業務に手が回らないお客様には、当社が代わって実施するオプションメニューなどもあります。「2020年4月7日の緊急事態宣言発出を受け、当社も翌日から全社員の約8割が在宅ワークになりましたが、なんら問題ありませんでした。なぜなら“テレワークでも仕事ができる環境”がすでに整えられていたからです。クラウドプラットフォームサービスは当社が自ら体験したベストプラクティスであり、これをお客様にもぜひお試しいただきたいと考えています」(河津)