あと払い決済のニーズ急増の理由〜病院におけるDX推進〜
ホスピタルヘルスケアコラム(第2回)
2023年5月

執筆者:株式会社ホスピタルヘルスケア

医療機関におけるDXが注目される中、現在特に病院からニーズが高まっているのが「医療費のあと払い決済」。

弊社でも病院向けのあと払い決済システムを取り扱っていますが、全国の様々な施設規模の病院から問い合わせが来ています。

今回のコラムでは、「あと払い決済のニーズ急増の理由」を、実際に弊社に問い合わせのあった病院から収集した意見をもとに紹介します。

あと払い決済とは

医療機関における「あと払い決済」とは、キャッシュレス決済の一つで、患者が事前にWEB上で登録したクレジットカード等で医療費の支払いを完了することのできるサービスです。

あと払い決済を導入する施設がどのような理由で導入に踏み切ったかについて、次の章で紹介します。

あと払い決済導入の理由1 会計の待ち時間対策

前回のコラムでは、診察の待ち時間対策をテーマに病院DXでできる解決策について講じましたが、会計での待ち時間に対する不満は前者と同様、外来患者が抱える不満のトップ3に入ります。

出典:「外来患者『待ち時間』の意識」(株式会社メディネット)
https://www.mdnt.co.jp/insight/mr/wait-time.php

そこで、会計の待ち時間なく、診察が終わったらそのまま患者が帰れる仕組みとしてあと払い決済を導入する病院が増えています。

弊社のあと払い決済を検討、導入している全ての病院も、この「会計の待ち時間対策」を目的の一つとしています。

あと払い決済導入の理由2 未収対策

厚労省の調査によると、令和元年11月の1カ月における未収金の全国平均額はおよそ255万7,000円であり、未収患者の平均人数は92人です。

出典:「医療施設経営安定化推進事業 平成30年度病院経営管理指標」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000632645.pdf)(2023年3月7日利用)

当日の医療費が患者の想定よりも高額となり手持ちの現金が不足している場合、未収金となるリスクが発生します。

あと払い決済は、事前に登録したクレジットカードで会計を済ませることができ現金を持参する必要がないため、あと払い決済を選択する患者が増えれば未収リスクも減少することが見込まれます。

あと払い決済導入の理由3 業務改善

スタッフの人手不足や、特定の時間における業務過多の課題解決にあと払い決済が一役を担うと考えられています。

会計窓口が混雑する時間帯は、当然窓口業務が集中しますが、あと払い決済を利用する患者の会計業務は後回しにすることができるため、あと払い決済の利用率が上がることで業務負担の分散が期待できます。

あと払い決済の検討~導入に向けて

あと払い決済の導入に向け、必要な準備について紹介します。

まずは、あと払い決済の取り扱い会社に問い合わせ、サービス内容を確認します。

導入の際は病院の現行システムとの連携が必要になるため、検討初期の段階で現行システムのベンダーに実現可否の確認を行い、見積もりを依頼すると良いでしょう。

また、あと払い決済を導入した場合の患者の導線や病院スタッフのオペレーションについて検討が必要になります。

いかに現在のオペレーションから大きな変更を加えず、会計待ちの不満を解消するかが円滑なシステム運用の鍵となります。

EPARKスマートガイドシステムのあと払い決済

株式会社ホスピタルヘルスケアの『EPARK(イーパーク)スマートガイドシステム』のあと払い決済は、EPARKが決済代行の役割を担うことにより、より安価な手数料(クレジットカード決済手数料、トランザクション費用)でのご案内が可能になりました。

新しくアプリをインストールする手間もないため、利用者が最初に登録する際の心理的ハードルが低いことも強みとなっています。

また、本システムは、「予約確認」、「前日予約リマインド」、「再来受付」、「診察の順番待ち」、そして「あと払い決済」の機能を持ち、外来受診する際の入り口から出口までを患者や家族のスマートフォンで案内できる仕組みとなっています。

いずれも、院内の業務改善、コストカット、患者満足度向上への貢献を目的とした機能です。

まずはお気軽にお問い合わせください。

次回のテーマは、「DX推進から考える病院のコストカット」です。

是非ご高覧ください。

出典

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