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「聞き上手のすすめ」

「アクティブ・リスニング」という言葉をご存じでしょうか?
「話す」に比べてやや受け身になりがちな「聞く」を、アクティブ(=積極的)に変える手法のことをこう呼びます。
聞き上手になるために実践したいアクティブ・リスニング。
“基本姿勢”と“3つの手法”を覚えれば、意外と簡単に身に付けることができます。
さっそくご紹介しましょう。

【基本姿勢「相手の斜め前か横に座る」】

話をする時、正面の位置は視線がまともにぶつかるので、心理学では「お互いに威圧感を抱きやすい」とされています。相手の正面から90度脇の位置に座るか、横に並んで座ると、ほどよい距離感で話しやすい雰囲気になります。
また、椅子にどっかり座って腕組みをしていたりすると、相手は安心して話せません。やや前傾の姿勢で、話す相手に体を向け、「しっかり聞いている」ことを伝えましょう。

【3つの手法「オウム返し・要約・教えを請う」】

1.「オウム返し」の相づちで、相手の話を促す
相手の言葉を復唱(オウム返し)するだけで、「もっと話を続けてください」というメッセージが伝わります。特に、重い話を聞いた時など、安易な返事をするよりもずっと相手の本音を引き出すことができます。
2.「要約」で、相手の話に「助け舟」を出す
相手が話に詰まった時、聞き上手の人は「つまりこういうことだよね」と相手の話を整理=要約して、筋道を示してくれます。要約は、話す相手への「助け舟」であり、「ちゃんと聞いているよ」というメッセージも伝えるものです。
3.「教えてもらう」ことで、相手を尊重する気持ちを伝える
「教えてほしい」とお願いすることは、相手の存在を認め、尊重することにつながります。
特に、何かで自信を失っている人と話す時には有効です。

「積極的に聞く」ためには、相手の感情を推し量る想像力と、相手が心地よく話せるよう配慮できる知性があるとさらによいでしょう。聞くことは、話すこと以上に、コミュニケーション力を磨いてくれそうですね。