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あるある世界の法則年を取るごとに、1年が早くなる?!

●主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者には
 より短く評価されるーーージャネーの法則

ある程度年齢を重ねると、誕生日やお正月などの節目にどうしても口にしてしまうのが「1年はあっという間だ」というセリフですね。もちろん1年の長さが変わるわけではありませんが、10世紀の哲学者ポール・ジャネはこの「主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者にはより短く評価される」という現象を発見し、「ジャネーの法則」としました。

5歳の子供と50歳の大人で比較してみましょう。5歳の子供にとっての1年はそれまでの人生の20%であるのに対し、50歳の大人にとっての1年はそれまでの人生のたった2%です。人生における1年という単位が占める割合が減っていくので、短く感じるというわけです。

この法則は科学的な根拠があるわけではないのですが、なんとなく納得できる人も多いのではないでしょうか。5歳にとっての1年と50歳にとっての10年が同じ比重だと思うと愕然としますね。

こういった法則とは別に、大人の生活はどうしても単調で、同じことの繰り返しになってしまうというのも原因だと言われます。

5歳の子供にとっては毎日が新しい経験や発見に満ちていますが、50歳になるとそんな毎日を過ごせるはずはありません。日常生活を淡々と過ごし、イベントごとや子供の成長を楽しみに暮らしていると、1年があっという間だというのは当然のことです。

逆に「この仕事気が乗らないな」「面倒だな」と感じていると、1時間を3時間くらいに感じることだってあるでしょう。つまり時間の流れとは、みんなに平等なようで、とても主観的に変わるもののようです。

あっという間に10年、20年と過ぎていく日々を、実りある濃い時間にするよう心がけるといいかもしれません。そのためには、好奇心をもって新しいことに取り組むこと、成長を感じられるような仕事や趣味に取り組むことなどがおすすめです。

大人になってからも1年1年の手ごたえを感じられる過ごし方をしたいものですね。