コンピュータによるビジネスの自動化はめざましい発展をとげています。膨大な情報をまとめて、整頓してくれるツールはBIとAIがよく耳にされます。では、これらの違いとは一体どこにあるのでしょうか。
AI=人工知能というのは、昔からよく聞く単語であり、将棋や物語を描くことすらAIでも実現可能な時代になってきています。人の行動を繰り返し学習しパターンを割り出し、その結果をつかって人のように思考して判断する。その活躍は企業の経営戦略に対してもその真価を発揮しつつあります。人間の行動を学習することで、より人心に寄った判断のしかたが可能になっていくだろうと期待されています。
BIは数値の集計の利便性を高め、情報の見える化で“人が”使いやすいUIを提供するような支援型ツールなので、あくまで情報を並べ直す程度のことまでしかできません。判断は勘や、数値では判断できないような機微をくみ取って人がくだすことができます。
一方AIは、自らが過去の情報をもとに判断をするので、より経営戦略の上での決定の要因として役立てられます。深層学習で収集する情報の質をよくする、様々な分野の知識を蓄積させるなどで、人と同じようにできることを増やし育てていきながらも、人件費・引継ぎなどは人と比べて抑えることができます。毎月必要なチェックの自動化など、業務の効率化・改革の手助けになりえるのです。