今回からは、電子カルテの導入における医学管理料の効率的算定について、お話ししたい。近年、医学管理料の算定及び内容の記載漏れは、どの医療機関にとっても悩ましい問題である。また、電子カルテの普及に伴い問題となる点も変化しており、システムと運用をいかにフィットできるかが重要なカギとなっている。
◎ システム化して解決したこと
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● システム化に伴う新たな問題点
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◎ システム化して解決したこと
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● システム化に伴う新たな問題点
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医事のシステム化による診療会計及び仮レセプト時のチェックに加え、診療録のシステム化(電子カルテの指導料オーダ機能、あるいは医学管理算定支援システムの導入)により、例えば、診療時に患者カルテを確定するタイミングなどで、指導料の算定候補を表示し、指導料のオーダ漏れを軽減することが可能となった。また、指導料オーダ画面は、算定要件となる指導計画や検査結果等の記載要件を容易にオーダと併せて記載できるほか、文書機能と連携し、必要な計画書等の文書を同時に出力できるなど、医学管理料算定に係る医師の診療録記載業務の補助ができるようになった。
さらに、今までの医事システムや処方、検査等のオーダリングシステムに加え、電子カルテ化によって、記載に係る診療報酬の算定や病名のチェックも可能となったことから、医学管理料については、発生源のタイミングで、ある程度のチェックが可能となったのである。
ただ、全く問題がなくなったというわけではない。電子カルテシステムに頼るあまり、算定要件をきちんと理解しないままシステムの言う通りにオーダを実施し、只々ガイダンスに従い画一的な指導内容の記載を行うなど、新たな問題が発生しているのも実情である。
自院における医学管理用に関する課題整理のひとつとして、まずは、現状の分析を行うことが必要である。
次に、各々の課題に対し、対策を行うべき部分がどこにあるか、優先順位を定め対応方針を検討する。
では、対策については、どう考えていくことが必要なのであろうか。課題と対策について記載したい。
● 課題
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◎ 対策 →医師によるオーダ漏れをなくす。 〈システム対策〉
〈運用対策〉
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● 課題
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◎ 対策 →算定の誤りをなくす。 〈システム対策〉
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● 課題
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◎ 対策 →カルテの記載漏れをなくす。 〈システム対策〉
〈運用対策〉
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各々の課題に対する具体的な対策案については、上記のとおり、診察時(発生源)、会計あるいはレセプト点検時、記載内容において、各々の課題に対し適切な対策をもって実施することが重要である。
次回も電子カルテの導入における医学管理料の効率的算定(立ち入り検査及びカルテの質的監査)について記述したい。
少しでも皆様のお役にたてれば幸いである。