ちょっとひといき 名城を歩く

名城を歩く

日本最大級だったといわれる北の庄城
柴田勝家の生きた時代を偲ぶ

北の庄城

柴田勝家が1575年から4年の歳月をかけて築城したといわれる北の庄城のあった場所は、現在は北の庄城址・柴田公園として親しまれています。当時、大きいことで知られる安土城天守(7層)をしのぐ、9層の壮大な天守があったとも伝わっています。築城からわずか8年後に、豊臣秀吉軍に追われた柴田勝家が自ら城に火を放ち、妻・お市の方や一族とともに壮絶な最期を遂げた場としても知られています。

北の庄城が焼失した後、1606年に徳川家康の次男・結城秀康によって北の庄城が再建されますが、藩政時代には福井城と改名。柴田勝家の居城であった北の庄城は完全に消滅してしまいました。

福井城も大火に襲われたため現在は一部の堀と石垣を残すのみとなっています。北の庄城はかつて文献で伝わる“幻の名城”でしたが、数回にわたる発掘調査によって存在や構造が確認できました。

★北の庄城は、城としての建物は現存しない、城跡です。

  • 柴田神社
    柴田公園内にある柴田神社には勝家と妻・お市の方が祀られる
  • お市の方と娘たち(左から茶々、江、初)の銅像
    美女と名高いお市の方と娘たち(左から茶々、江、初)の銅像も
  • 北の庄城のミニチュア
    北の庄城のミニチュアから、当時の大きさを思い描いてみよう

名物「越前そば」を打って、食べて
蕎麦王国・福井を満喫しよう

北の庄城

福井では古くから蕎麦が栽培されてきたことから、郷土料理「越前そば」として発展してきました。一般的な蕎麦の実を挽いて作る蕎麦ではなく、殻と身を分けて挽き、甘皮を入れるのが特徴。味が濃く香りが優れている蕎麦の実を、昔ながらの石臼挽きで丁寧に時間をかけてすり潰します。味はもちろん、蕎麦独特の風味が損なわれることがありません。大根おろしを添えて冷たいつゆで頂くのが王道です。
福井市内には越前そばの専門店が多くあり、蕎麦打ち体験ができる施設もあります。自分で打った蕎麦の味は格別。越前そばを味わい尽くしてみましょう。

  • 越前そば道場
    福井市内の「越前そば道場」。そば打ち体験もここでできる
  • 越前そば道場
    初めてでも美味しい蕎麦が打てるので、良い旅の思い出になる

ご当地グルメ・ソースかつ丼と
米どころならではの餅スイーツで大満足!

福井で越前おろしそばとともに人気なのがソースかつ丼。福井で馴染みのあるソースカツ丼が食べられる「ヨーロッパ軒」の創始者が、ドイツでの料理修行の後に東京で開かれた料理発表会で披露し、売り出したのが始まりとされていて、今では福井市内でもいくつもお店があるので、ぜひ本場で頂きたい一品。
さらに、ご当地の和菓子も多く、羽二重餅やあべかわ餅は他では食べられない上品な美味しさで、高い人気を誇ります。また、福井では水ようかんを冬に食べる習慣があるので、試してみるのも楽しいかもしれません。

  • ソースかつ丼
    細かい衣にソースが浸みてご飯が進む、福井のソウルフード・ソースかつ丼
  • 羽二重餅
    薄くスライスされ、ひらひらと柔らかい感触の羽二重餅。口溶けが良くやみつきに

観光情報

■柴田神社

〒918-0804 福井県福井市中央1-21-17
Tel: 0776-23-0849
電車利用の場合: JR北陸本線「福井駅」より徒歩5分
車利用の場合: 「北陸道福井IC」より福井市街方面へ15分
入場: 無料

■越前そば道場(そば打ち体験)

〒918-8027 福井県福井市福町31-1-19
Tel: 0776-36-3538
10:00~17:00(要予約)
費用: 1~4名6000円、5名以上で1人に付き1,500円追加
所要時間: 約2時間

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