津城跡地は現在、三重県津市の市街地近くにある本丸跡地が整備され、城跡公園として津市のランドマークとなっています。織田信長の弟である信包(のぶかね)が1569年に入城し本丸などを整備したのち、1608年に築城の名手といわれた藤堂高虎の居城となりました。高虎は石垣や櫓、外堀を整備して堅牢な城郭を造り上げたほか、参宮街道を城下に引き入れたり、城の東に堀川を切り開いたりと津市の街の基盤を築くという実績も残しています。その後も藤堂氏により、明治維新まで津市は栄えてきました。
現在では外堀は埋め立てられ、本丸・西の丸・内堀の一部を残すのみとなりましたが、復興された角櫓(かどやぐら)や石垣などを見ることができ、高虎が街づくりに勤しんだ当時を偲ぶことができます。
※津城主・藤堂高虎についてはこちらも併せてご覧ください
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三重県内5市を舞台にした、歴史スポットを巡るスタンプラリーが人気です。津城と同じく藤堂高虎が手掛けた「伊賀上野城」(伊賀市)、現存建造物が見ものの「伊勢亀山城跡」(亀山市)、国の史跡に指定されている「松阪城跡」(松阪市)、過去は海城として知られた「鳥羽城跡」(鳥羽市)、これに津城を加えた5つの城郭を巡ってスタンプを集めて応募するというもの。ついでに御朱印集めもすることができ、揃ったスタンプで応募すれば抽選でプレゼントももらえるかも?
城郭どうしは少し離れているので、電車など公共交通機関を使うか、車で巡るのがおすすめです。時間のあるときに訪れて、ゆっくり散策してみては。
※スタンプラリーについて詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.tsukanko.jp/model/1016/?spn_move
伊勢湾に面する津市の市内は、志登茂(しとも)川、安濃(あのう)川、岩田川、雲出(くもず)川という河口の大きな1級・2級河川が走っています。栄養豊富な水に恵まれていたことから、かつてはウナギの養殖が大変盛んにおこなわれてきました。日常的にウナギを食べる習慣があるので、ウナギ消費量日本一になったこともあるとか。津市のウナギは表面がパリッと香ばしく、食べるとフワッとジューシーなのが特長。比較的安価なので、心行くまでウナギを堪能してみては。
また、津市のソウルフードとして愛されるのが蜂蜜饅頭、通称「はちまん」。ふっくらした皮の中にはこしあんが入っていて、焼き立てのほかほかを食べるのが現地流です。
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〒514-0033 三重県津市丸之内27
電車利用の場合:近鉄名古屋線「津新町駅」下車、徒歩15分
車利用の場合:伊勢自動車道「津IC」から約10分
入場 無料
〒514-0009 三重県津市羽所町700番地 アスト津1F
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営業時間 10:00~18:00
定休日 月曜