宮城県・白石市中心部にある白石城は、別名・益岡城とも呼ばれ、明治7年のころ一度は解体されましたが、それから120年を経て、平成7年に復元されました。
伊達政宗に終生仕えた重臣・片倉小十郎の居城で、小十郎により大改修されて以降、明治維新までの260年にわたって片倉家が城主を務めた場所でもあります。
全国的にも数少ない木造での復元がなされており、戦後の木造復元天守閣としては高さ・広さともに日本最大級。日本古来の建築様式に基づいた忠実な木造復元建築物として、一度は訪れたい場所です。
※白石城主・片倉小十郎についてはこちらも併せてご覧ください
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「戦国武将 片倉小十郎」 ~政宗と生涯をともにした東北一の軍師・片倉小十郎~
毎年4月中旬頃には約300本の桜が咲き誇り、市内でも人気の桜スポットになります。三階櫓から見下ろす桜が満開の風景は素晴らしく、ゆっくり歩いて過ごす人たちや花見を楽しむ人たちでにぎわいます。夜はライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
10月上旬には片倉軍と真田軍の「道明寺の戦い(注1)」を再現する「鬼小十郎まつり」が見もの。2008年から始まったこのお祭りでは、全国公募したエキストラが甲冑武者になりきって合戦を繰り広げます。火縄銃も使われ壮大な合戦シーンは圧巻で、毎年多くの観客で賑わいます。多数の出店もあり、周辺はお祭りムード一色です。観客になるだけでなく、武将になって戦ってみたい!という人はぜひ参加してみては(注2)。
注1:道明寺の戦いとは、大坂夏の陣の1つ。1615年、幕府側についていた伊達家に従う片倉軍と、豊臣側の真田家が東南約20kmの道明寺付近でぶつかりました。
注2:祭りに参加したい!という方は、毎年5月中旬~6月頃にエキストラが募集されるので、「鬼小十郎まつり 公式サイト」をチェック。
温麺(うーめん)は素麺の1つで、油を使わずに製麺するため胃にやさしく消化にいいといわれ、江戸時代にある孝行息子が病気で胃腸が弱い父親のために、油を使わない麺の製法を学んで作ったものが白石温麺の発祥だそう。その父親に温麺を食べさせたら全快したそうで、弱った体を元気にしてくれる食べ物として知られています。味噌や醤油で作った汁につけて食べるのが一般的ですが、店舗によって個性が楽しめるので、食べ比べてみるのもおすすめです。
〒989-0251 宮城県白石市益岡町1-16(益岡公園内)
Tel:0224-24-3030
電車利用の場合:JR東北線 白石駅より徒歩約10分
車利用の場合:東北自動車道 白石ICより約10分
(専用駐車場がないため、周辺の駐車場をご利用ください)