一大観光地として名高い小田原城ですが、実はその規模や築城年は明らかになっていない部分があります。15世紀の中頃に築城されたといわれ、その後に北条早雲が入城。以来、北条氏は小田原を関東制圧の拠点として勢力を拡大し、北条五代(早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直)といわれる安寧の時代を築きました。明治に入り廃城となったため、現在の天守閣、櫓や門は昭和になって復元されたものです。天守からは小田原市街地のみならず、相模湾や箱根方面など絶景が見渡せます。
現在の小田原城址公園は、季節ごとに鮮やかな花が咲き誇り、家族連れも楽しめるスポットとして親しまれています。華やかな歴史ドラマの舞台となった地を、当時を偲びながら散策してみてはいかがでしょうか。
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超・遅咲きの義人 ~北条王国のドン 北条早雲
相模湾に面している小田原では、獲れた魚の保存調理法の一つとしてかまぼこ作りが盛んに行われてきました。まさに、北条早雲の時代に始まったという説もあります。小田原城周辺にはかまぼこ店が多く軒を連ねています。
中でもおすすめなのが、1865年創業のかまぼこ店「鈴廣」が運営する「かまぼこの里」。かまぼこの歴史や栄養価について学べる博物館をはじめ、楽しい体験プログラムが用意されています。かまぼこの食べ比べができる「かまぼこバー」、自分好みの具材を練り物に混ぜてかまぼこを作ることができる「あげかま体験」など、子供から大人まで楽しめる内容になっています。もちろんお土産の購入も可能。身近な食材であるかまぼこですが、奥深い魅力に触れてみてはいがかがでしょう。
東海道の宿場町だった小田原は、歴史を感じさせる名産品がたくさんあるので、ぜひ味わいたいものです。
その一つは梅干し。原料の梅は、果肉が柔らかくて種が小さい小田原生まれの品種「十郎」を使用しています。かつては箱根越えをする旅人のエネルギー源として役立てられており、北条早雲も重用したといいます。
もう一つが、相模湾の恵みである魚介類です。鮮度もさることながら、量もたくさん食べられるのがいいところ。小田原市で食べられる海鮮丼はボリューム満点で旨味もたっぷり。訪れた季節ならではの旬の魚をたっぷりと味わいたいですね。
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